”さいますみ/崔真淑”のオイコノミクス

Good ・ News and Companiesの”マクロエコノミスト崔 真淑 / さいますみ”です!資本市場、そして経済学の社会的意義を伝えるのが使命です!身近な話から資本市場の最先端の話まで皆様と一緒に考えていきます!ご連絡先はこちら→info@goodnews.jp.net

NHK BS1「経済フロントライン」出演からの学び。ハイブリッドキャストから、地方経済まで!

 みなさまこんばんは!

 Good News and Companies代表で、マクロエコノミストの崔真淑/さいますみです。

 今回は、先日出演させて頂いた、NHKBS1「経済フロントライン」を振り返りつつ、番組で印象深かったことや、お伝えしきれなかった内容を記していきます。今回は二回目の出演なことや、キャスター、スタッフの皆様のおかげで、出演を更に楽しめたと思います!有難うございます!

 

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(写真は、キャスターの野口さん、竹内さんと。楽しく番組を終えれて、超笑顔な写真に。)

 

Q.1番組全体で驚いたことは?ITでTVはどう変わろうとしているの?

 番組冒頭では、その一週間に注目されたニュースを振り返ります。その後に、注目イシューを深堀していきます。何がすごいって、解かりやすく経済を深堀るだけではなく、ハイブリッドキャスト対応(!)なんですよね。

 番組進行と同時に、手元のスマホで用語解説を見れたり、番組内容を確認できるんです。ハイブリッドキャストとは、NHKさんを中心に開発された次世代放送規格です。TVにIT(通信)の要素を加え、視聴者もインタラクティブに番組に参加できる仕組み。例えば、NHK「かおテレビ」では、自分で主人公を作れちゃいます。

 

 他局では、関西の朝日放送の試みも注目されています。なんと、CMに対しても、視聴者の反応を見れるとか。CMへのコメントを集めることで、視聴率でしか計測できなかったCM効果を、より詳細に測定できるとか… 

 TVの次の形を、肌で感じた一日にもなりました!

 

Q.2 で、経済ネタでは何に注目したの?

 「あ・す・ヨ・ミ」のコーナーでは、イマの日本経済の動向について解説しました。17日に4-6月GDP(経済の基調を示す指標)が発表されます。順調に経済回復を示すのか?、停滞していくのか?を、写真のボードを使って、野口さんとの掛け合いでお送りしました。特に地方の足=軽自動車販売の停滞や、消費についての解説を行いました。大都市圏の回復が、地方にはなかなか循環しいていないようです。

f:id:saimasumi:20150813145100j:plain(写真は番組内でつかったボードの縮小版。崔の顔も!)

 

Q.3なぜ、大都市の経済回復≒地方の経済回復と、スムーズにいかないのか?

 昔は、大企業の受注企業が地方に多く点在していました。しかし、現在は大企業は海外で製造し、海外で販売する地産地消の流れに。。理由は、海外で需要が伸びているから。一つの仮説ですが、こうしたことが、大企業が多い大都市圏で景気が回復しても、地方経済にすぐに連動しにくいと思われます。これは、日銀短観(企業の経営への気持ちを示す経済指標)を県別の推移を見てもうかがえます。

 また、こうした流れも重なり、都心と地方の賃金格差も縮小しにくい…この状況では、円安等によるコストUPを価格転嫁できない地方企業は多いと思われます。

(この辺りは、詳しくはこちらのブログで→http://saimasumi.hatenablog.com/entry/2015/07/28/203623

 

 

Q.4そんな中で、注目している地域とは?

 私が個人的に注目しているのは、島根県松江市です。コンピュータープログラミング言語のルビーのメッカとして、街のブランディングが進んでいます。ルビーを使える人材を増やすだけでなく、その分野に関する集積地域として有名です。そのおかげか、県内ソフト系 IT 企業の 2012 年度の売上高は 178 億円と、2007 年 度対比 5 割程度増加しています。また、従業員数も約 1,900 人と約 4 割増加し、雇用も増えているのです!

 IT企業を家賃の安さで誘致しようとする地域は増えています。しかし、ビジネスに効く情報というのは、オフラインで得られることが多いです。同業者が沢山集まるようにし、その業界に関する情報が集まる街創りが出来ないと、誘致というのは難しいのではないでしょうか? そんな視点からも、松江市には注目しています!

 

 

今日も読んで頂きありがとうございます!

応援いつもありがとうございます!

 

崔真淑/さいますみ