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”さいますみ/崔真淑”のオイコノミクス

Good ・ News and Companiesの”マクロエコノミスト崔 真淑 / さいますみ”です!資本市場、そして経済学の社会的意義を伝えるのが使命です!身近な話から資本市場の最先端の話まで皆様と一緒に考えていきます!ご連絡先はこちら→info@goodnews.jp.net

マーケットの気になる木①~マーケットさん、みんな同じ動きしちゃってる!?~

みなさまこんばんは。Good News and Companiesの、さいますみ/崔真淑です☆

今朝は早朝MTGを忘れられたり、ヒールで足を踏まれるなど踏んだり蹴ったりでした。が、ちょっと面白い仕事の話が来てワクワクして良い感じで一日を終えれそうです。ほんまに有難いことです。また詳細はお知らせさせてくださいませ。

ここから数回にわかって私がマーケットに携わった10年間で感じたことをテンポラリーに掲載していきます。今日は、その一回目です!

 

*最近のマーケットで感じたこと

2008年にリーマンショックが起こってから、肌感覚ではありますが、マーケットに異変を感じました。異なる資産間(株/社債/コモデティ(お米、金、オレンジ、砂糖…etc))同じ動きをするよな…。大ショック時に、株が下がるだけでなく、社債もコモデティも同じように下がったり。逆に、一斉に上がったり等々。

 

各資産の値動きの背景に在るものって、固有の要因+マクロ要因に分かれるので、全く同じ動きをするっておかしな話なんですよね。例えば、極端な話ですがトヨタ株の値動き=トヨタ固有企業リスク+世界経済リスクで表せます。お米=お米固有リスク(お米だけがかかるリスク、お米にまつわる食生活の変化)+世界経済リスクで表せます。なので大きなショックが起こったといえど、トヨタ株とお米は、異なる固有リスクを持っているので、同じようなタイミングで下がったり、上がるなど、全く同じような動きをするのって本来はありえないんです。

 

*資産を分散すれば、リスクも分散されるは今は昔!?

多くの経済学/経営学の教科書の中には、異なる資産間では相関は小さいOR逆の相関の傾向にあると書かれています。平たく言うと、トヨタ株が大きく下落しても、お米はトヨタ株の動きにつられて下がったりしない。トヨタ株とお米に資産を分散しておけば、リスク分散として有効よねーって話です。(詳しい話はモダンポートフォリオ理論で、ぐぐってみてくださいませ。ここではトヨタ株とお米の相関係数を限りなく小さいと過程して話をしています)

 

しかし!2008年にリーマンショックが起きてから、上記のようなセオリーが崩れ始めている気がします。リスク分散するために、異なる資産に資金を振り分けても、みんな同じように下がっちゃう… 株もコモデティも社債も全部、一斉に売られたり買われたり… リスク分散の有効性が薄れている気がします。

 

 

これが本当ならば、リスク資産の構成を変えても、リスク対比でのリターンの改善(年利5%のリターンを得るにしても、できるだけ変動が小さく、リスクが小さくリターンを得たいもの。だから、リスク資産の分散を図って、リスクを小さくしようとするが通常の行動)は期待できないことになります。資産をどう振り分けるかの選択によって効率的な運用を計りにくく、世の中のRISKONかOFFかの動きに左右されやすくなってしまいそうです。

 

*実際に異なる資産間での動きを見てみると…

では、実際にデータをみてみると…

 

f:id:saimasumi:20130904223343p:plain(出所:日銀レビュー)

この赤線は、先進国株と新興国社債の相関。青線が先進国株と先進国社債の相関です。数字が大きくなるほど、同じ動きをする方向にあります。この図を見ると、リーマンショックの2008年から恒常的に相関が高まっているのがわかります。2011年の後半に相関が落ち着いているものの、ヨーロッパ財政危機問題が勃発したあたりから、またも相関が高まっています。これは、株と社債の例ですが、株とコモデティにも同じような動きがみられました。

 

*なぜか!?

各種レポートや論文を読んでいくと、考えられる背景としては、各資産の固有リスクを上回るマクロリスクが発生するような①世界経済の変化や、②投資家行動の変化があるようです…そして、どうやら③金融緩和の影響も… これから①、②、③について順次詳細をUPしていく予定です!

 

今日も読んでいただきありがとうございます!

応援いつもありがとうございます☆

さいますみ/崔真淑