次の台風の目はこれかな!?
みなさまこんばんは!Good News and Companiesのさいますみ/崔真淑です。
今回もラジオNIKKEI「さいますみのマーケットライブ」でお話ししきれなかったことを記していきます。結論からいくと、米債務上限問題が終わったあとに、マーケットで焦点になるのは中国と考えています。
*なんとか米債務上限問題はクリアーできたけども…
ギリギリのところで、米議会は債務上限の引き上げを完了して安心しました◎。前回のブログで本当のデッドラインは10月31日ではと書きましたが、その場合はアメリカが対外的な信用を維持するために、国内の経済混乱はかなり大きい物になっていたでしょう。
ただ、株価は意外にもNY、TOKYO共にそれほど、大きく上昇しませんでしたね。日本株は今日を含めて7日連続上昇でしたし、もう織り込みずみだったようですね。既に、上院が合意するとの見通しを受けて続伸していましたからね。また、利払いが可能になったことで、2011年の時のような米国格下げによる株価急落リスクも低下したとおもわれます。
*でも、今後のアメリカ経済はどうなる!?
ただ、今回は2月までの債務上限引き上げを認めただけだし、またも米議会のゴタゴタが起こると思うと、国民もたまったもんじゃないです。
日本も、アベノミクスなんて幻想だという声も聞きますが、政治が安定したことによる、国民の気持ちも安定したのではないでしょうか。今のアメリカ国民はは、昔の日本の自民VS民主のゴタゴタをみているような、少し不安定な気持ちになってもおかしくないと思います。ということで、今後のアメリカ経済はやや不安定な状況が続き、10月米経済指標の悪化が予想されます。
実際、クリントン政権時の1995年末から1996年初にかけて21日間の政府機関閉鎖の後の、1996年1月分の米国経済統計は前月比で軒並み悪化。政府機関が再開した後の同年2月には反動改善となるものもあったようですが、すぐには回復しなかったようです。今回だけが同様の結果にならないとはいえないでしょう。
*景気がいまいちならば、米QEの行方は…
ベージュ・ブックをみると冒頭文章は、9月~10月初めの経済活動が「穏やかか緩やかなペースで拡大を続けた」と前回の文言が維持されているものの、多くの地区連銀で連邦政府閉鎖および債務上限問題を巡る不確実性を指摘していました。
それだけでなく、いくつかの地区はオバマケアの実施および財政政策を巡る不確実性から雇用拡大に慎重だったことを報告しています。米政府のゴタゴタがおわっても、オバマケアが実施されたならば、社会保険費の企業負担を嫌気して雇用に慎重になる企業がでてきてもおかしくなさそうです。
各地区連銀でも、これだけ慎重な視点をもっていますし、QEは来年始めになっても縮小は難しいのかもしれません。
*なんか、景気がよい話が無いぞ…と、おもうけど
アメリカも景気弱そう、日本も三本の矢への期待も落ち着いていきそう。となると、良さそうな話がすくないですね。ここで、QE縮小先送りとなりそうでうし、資金流出懸念が落ち着いた新興国に目をむけてみましょう。
来月は、中国で三中全会開催が予定されています。三中全会では、改革を全面的に深める問題を検討し、「2013-17年における健全な懲罰と腐敗防止のシステムの確立の作業計画」を審議する予定です。中国自由貿易試験区の準備作業についても、報告を聴取されます。最近の中国は、ECBと通貨スワップ協定や、イギリスと通貨の直接取引をするなど、人民元の国際化に一気に動いています。この会を意識して、何か経済対策を押し出す準備でもしているようなしていないような。中国人の尊敬している友人も、この動きには目をみはっているようです。あくまで、私の見立てでありますが、ここから先は、縁起が良い話は新興国となるかもしれませんね。
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さいますみ/崔真淑