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”さいますみ/崔真淑”のオイコノミクス

Good ・ News and Companiesの”マクロエコノミスト崔 真淑 / さいますみ”です!資本市場、そして経済学の社会的意義を伝えるのが使命です!身近な話から資本市場の最先端の話まで皆様と一緒に考えていきます!ご連絡先はこちら→info@goodnews.jp.net

映画「長州ファイブ」をマクロエコノミスト目線で視聴してみた!現代版の開国に必要なものとは

みなさまこんばんは!

Good News and Companies代表で、マクロエコノミストの崔真淑/さいますみです。
この連休に題名にある、映画「長州ファイブ」を視聴しました。イマドキ、DVDかよ!と突っ込まれそうですが、尋常じゃない面白さでした。
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Qストーリーは?
ストーリーは攘夷(外国人を排斥すること)と鼻息荒かった長州藩の侍達が、外国から藩を、そして日本を守るには外国を知らなければとイギリスに密航する話です。この時の五人は、長州五傑としてロンドン大学にも記念碑が残っています。
 
メンバーは、伊藤博文氏(初代総理大臣)、井上馨氏(初代外務大臣)、井上勝氏(日本鉄道の父)、遠藤勤助氏(初代大阪造幣局長)、山尾庸三氏(日本工学の父、東大工学部設立)です。山尾氏を主役に展開していくのですが、ずーーと日本語の字幕がついてるんです。なぜでしょう?後半を見るとわかりますが…実は山尾氏は日本で初めて聾・盲教育のための学校を設立した人なのです。 (だからそういう演出なのかは私の予想です。)
 
彼らはイギリスに来たことで日本を豊かにするには、開国が重要と感じます。積極的に海外から知識を吸収し、貿易をして国力を高めなくてはと危機感を大きくし、必死にイギリスで勉強する姿が描かれてます。これ、いまの日本の若者が見たら、グッとくるものがあるんやろうなぁと思ったわけです。
 
Qマクロエコノミスト目線では?
で、マクロエコノミスト的にはどう思ったかというと。現代版の開国には、個人レベルでも企業レベルでも無形資産投資やー!と感じたわけです。現代版の開国といえばグローバル企業の競争力に負けず、賃金低下の波にも負けず、付加価値を出し続けて、交易を通して国を豊かにすることだと思います。
 
Qなんで無形資産なの?
なぜ無形資産か? それはOECDデータ、内閣府レポートや、各種論文等で、無形資産と企業の生産性には密接な関係が示されているのです。例えば、
①無形資産ストック蓄積の多い国ほど、労働生産性が高い傾向が統計的に有意である
バブル崩壊後、日本は無形資産投資が低迷している
③無形資産投資の内訳では、日本は情報化資産等への投資が多い。欧米では経済競争力に繋がりやすい広告宣伝費、人的投資が多い
等々の結果が示されています。
 
そもそも無形資産とは、データベース等の情報化資産、著作権やライセンス等の資産、ブランド力や人的資本、組織資本等の経済競争力という3つがあります。上記③にあるよう、今の日本には、経済競争力に影響しやすい分野の投資が相対的に不足しています。
 
Qで、どうしたらマクロで無形資産増える?
じゃあどうしたら増えるのか?前回のブログにも通じるですが、こんな時だからこそ、金融機関やファンド等の情報生産性と、それによる情報網が有効だと思うんです。特に地方企業にちって。
 
銀行やファンドには各融資先や出資先の情報が集まります。各種論文では、バブル期までは銀行情報生産性による企業価値向上のきっかけを探ろうと様々な研究がされ、世界が注目されていました。地銀は再編の波にあります。それは情報が一つの組織に集約されることでもあります。私は地銀再編をきっかけに地方企業の新陳代謝が加速し、組織資本等の蓄積がされてくと予想しています。
 
と、少し無理矢理感もなく無かったと思いますが、ここまで読んでくださってありがとうございます!
引き続きよろしくお願いしますみ!
 
崔真淑/さいますみ