年前半を振り返る!:フジテレビ「みんなのニュース」出演の学び。なぜ、専門用語を使わないことが重要なのか?
みなさまこんばんは!
Good News and Companies代表で、マクロエコノミストの崔真淑/さいますみです。
前回に続いて、年前半の活動を暑さで忘れないうちに、反省点と一緒に記していきます。今回は6月11日に、フジテレビ「みんなのニュース」に出演させて頂いた時のことを!
Q1.何を話したの?
フジテレビ「みんなのニュース」には、「ふかぼり」というコーナーがあります。みんなが気になる、でもよくわからん!というニュースをテーマに、専門家が解説します。私が出演した回は、資本市場が活況となっている中で、投資信託が人気化している背景を解説しました。なぜ、この日かというと、国内の投資信託総額がはじめて100兆円を超えた日だったんですね。資本市場が熱狂的な背景と、ネットを通して投資信託を買う人が購入者の1割程度しかいないことを解説。フィンテック分野で伸びしろがあるのは、決済だけでなく投信も大きそうですよね。
(写真はGood News and Companiesのチームメンバーが撮影。スタジオでは忙しすぎて撮影できず…椅子がすごかった…)
Q.2そもそも、解説するときに心がけてていることは?
おかげさまで、現在はラジオ、CS放送、BS放送、地上波で担当番組を持たせてもらってます。心がけるべきは、カバー世帯数に応じて、専門用語レベル感を考えること。
例えば、「A社がリキャプCBで設備投資する背景」を解説しようとします。ここではA社が設備投資に踏み切る話が主目的であり、解説に40秒しか使えないとします。となると、リキャップCBという聞きなれない言葉を解説している暇はありません。リキャップCBを債券と株式の中間の金融商品と表現するか、または新たに資金調達してと、ザックリ表現するか、考える必要があります。もちろん、リキャップCBをじっくり説明する場合は違います。
と、偉そうに書いてますが、まだまだ×100な私は専門用語を使って後悔することも多々あります。そんなときでも共演者にフォローしてもらったり、視聴者の方がTwitterで質問してくれたりと、支えて頂いてるのを噛みしめる毎日です。
Q3.フジテレビ「みんなのニュース」の気づきとは?
とはいえ、担当しているのは経済番組。株式、債券の定義から説明する機会は、それほどありません。説明するにしてもサラッと10秒程でします。
しかし!今回は違った!夕方のニュースなだけに、ビジネスパーソンだけが視聴者ではありません。構成段階から、スタッフの方々と考えました。とにかく、専門用語を使わずに「翻訳」することを心がけました。
数学が苦手な人に、テイラー展開について熱く語っても、はぁ?って思いますよね。経済に馴染みがない人に、GDP成長率が~、IMFが~、ECBの量的緩和によって~、コーポレートガバナンスが~、いきなり伝えたら嫌になって当然ですよね。でも慣れてくると、しらずに使うことも…
今回は、伝えるための心構えにおいて、初心に戻れました。専門性が重要な世の中だからこそ、分野が違う人に何かを伝えるためには、謙虚に何者にも染まらない素人感覚を維持することが、強みとなりそうです。 と、偉そうにいってますが、私も修行中です(汗)。
ここまで読んでくださりありがとうございます!
いつも応援ありがとうございます!
引き続きよろしくお願いします!
崔真淑/さいますみ