”さいますみ/崔真淑”のオイコノミクス

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テレビ朝日「ビートたけしのテレビタックル」出演を振り返る!『コメント』術は『情報制限』術にあり!?

 みなさま、こんばんは。

 エコノミストの崔真淑(さいますみ)です。

 2017年年も、もうすぐ終わりですね。今年の出来事を振り返り中の自身です。

 今回は、11月26日放送された テレビ朝日「ビートたけしのテレビタックル」~観光地トラブル&鳥獣被害で住民たちが大激怒!!ニッポン全国 巷の大問題SP~出演時を振り返りながら、反省を記していきます。

 実は同番組は小学生の頃から見ている憧れの番組です。そこに出演させて頂ける機会を頂けたのも、皆様の支えのおかげです!いつもありがとうございます!皆様のビジネスや日常にも活かせる!?と思うような事柄を記していけたらと思います。

 

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(同番組でトーク中の私です!写真は自身でテレビ画面をとったものです!)

 

*番組の雰囲気は?

 視てくださった方から聞かれたのは、現場の雰囲気はどんな感じなの?ってことです。一言で表現すると「とても愛ある現場」と感じました。討論番組ではあるんですが、相手の意見を尊重し、頭越しに否定する人なんて皆無なんです!!更には、自身の拙いコメントを拾ってくれる愛ある方々ばかりで感動の嵐(涙)。ON AIRでも様々なところにコメントを使って頂き、本当に感謝感激です。

 

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(同番組の風景。写真は自身でテレビ画面をとったものです!)

 

 コメンテーター陣は、東国原英夫さん、松本文明衆議院議員)さん、溝畑宏(元観光庁長官)さん、佐藤治彦(経済評論家)、山内弘隆(一橋大学大学院 教授)さん、杉江 弘(元日本航空 機長)さん、梅澤千禾夫(JA木更津市 代表理事組合長)さんと、著名な方々!本当の有識者の方々は、頭ごなしに否定なんてしないんですね…

 そして、ビートたけしさんのオーラはもちろんですが、旬な経済・政治話も交えながら笑いを起こし、場の空気や話題を転換する様は、本当に驚愕でした…。そこに、阿川さん、大竹さん、東国原さんが入ることで、雰囲気のトルネードが起きているような…。難解そうなテーマ設定でも、一気に視聴者の方々が聴きたくなるトルネードが起きるんです。出演陣はもちろん、番組制作者の方々から沢山の学びを頂く機会でした。

(あ、もちろん、天空人である皆様について、こんな風に私が書かせてもらっているのも、申し訳ないぐらいです(><))

 

*アウトプットで心掛けるべきことは?

 次に、視聴者の方からよく聞かれたのは、「コメントって、どう考えてトークしているの?コツあるの?」という質問です。超ベテランコメンテーターの方々が様々な場所でご活躍されるなかで、私がこの問いに答えるのも恐縮ですが…。あえてコツがあるとすれば、

 

「情報制限」

 

 と、私は考えています。え?どういうこと?って感じる人は少なく無いと思います。コメント準備のためにも、必死にインプットするんじゃないの?なぜ、情報制限なの?…と。

 それは、突然の変化に対応するために情報収集より、テーマに関する自分流の因果論(事象のメカニズム)構築が重要と考えるからです。つまり、情報収集より、情報を制限して「なぜ、そのような事象がおきているか?」について考える時間を作ろうぜ!ということです。

 

*日常でも、情報制限が重要な理由。

 事前に番組のテーマは、もちろん伺ってます。でも、場の雰囲気で想定外の内容にトークが流れたり、構成が180度変わることがあるんです。知識や情報を単にインプットしていては、まーーーったく役に立ちません。

 これは、テレビやラジオだけではありません。講演やビジネスプレゼンもそうです。想定していた講演先のお客様が想定外の層だったり、プレゼン相手のお客様が全く違うニーズがある場合…。とっさに場の雰囲気をみてトーク内容を変更する必要性は日常でも多々ありますよね。

 でも、自分なりの目の前の事象に関する因果論を持っておけば、自ずとわかりやすくトークもできるし(←もちろん、私はまだまだ×100です…)、少々の想定外のことが起きても対応できることがあるんです。とはいえ、精進不足の自身ですので、上記のことが出来ているかといえば…。修行の日々は続いております…。

 もちろん、上記の内容だけしてても、その場において的確なコメントができるわけではないですが…

 

*なぜ、情報制限の重要と感じたのか?

 この考えに至ったのは、 皆様のおかげで様々な現場で経験を積ませて頂いたのと、恩師が教えてくれた言葉があるからです。その言葉とは、「情報の豊かさは、注意の貧困を生み出す」です。

 これは、人工知能の専門家であり、ノーベル経済学賞者のハーバート・サイモン氏は、下記の論文で記した言葉です。

 

 "Designing Organizations for an Information-Rich World" in: Martin Greenberger, Computers, Communication, and the Public Interest, Baltimore. MD (1971)”

 

この論文では(ざっくりとみた限りですが)、情報洪水状態の世界で、組織はどのような制度設計を行うべきかが書かれています。沢山の情報を入手し、それを保存するわけです。しかし、その凝縮された情報を、うまく引っ張れる制度・仕組みがないと組織運営に活かせないわけです。それをするには、何が課題かが記載されています。

 ただ、情報は何のために必要かといえば、何かしらのアウトプットの糧にするためです。そのためには、思考というプロセスが必要になります。では、思考ってなんだ!というのが論文の冒頭に記載されており、そこに上記の名言があります。

 人間の情報処理能力なんてほぼ決まっているのに、情報ばっかり入手しても昇華できないでしょと…。いやー、改めてみると、身につまされる思いです。

 

 

情報制限も行き過ぎると空っぽになりますが、制限制限と思考の塩梅を今日も考え中の自身です。みなさまのおかげで、学びの多い2017年になりました。

引き続き精進して参りますので、どうか2018年も引き続きお願い致します!

 

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(今日は、タケ小山さんがメインMCを務める文化放送「The News Masters TOKYO」の年内最後の出演でした!共演者、そして公開生放送に来てくださったリスナーの方々と!みなさま、ありがとうございます~!)

 

いつも応援ありがとうございます!

良いお年を~!

 

崔真淑(さいますみ)