”さいますみ/崔真淑”のオイコノミクス

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2018年登壇イベントを振り返る!働き方改革を巡り「効率」と「公平」の狭間で考える一年でした

 みなさま、こんばんは!

 エコノミストの崔真淑(さいますみ)です。

 2018年も、もうすぐ終わろうとしています。皆様の支えのおかげで、今年も無事に過ごせました。今年の自身の漢字は「機」です。というのも、今年は様々な貴重な番組出演の「機会」やイベントの「機会」、更にはいろんなご縁から自身が至らないところを多々考えさせられる「機会」に恵まれた年だったからです。このように日々精進させて頂けるのも、皆様のおかげです。

 そして、今年の振り返りとして、特に今年は多くのイベントの「機会」に恵まれたこともあり、そこからの学びを記していきます。

 

*「働き方改革」に関係するイベント盛り沢山でした!

 イベント・番組出演・雑誌への寄稿と様々な機会から、沢山の学びを頂きました。下記の写真は、そうした機会の一部を合体写真にしたものです。

 特に、イベントに関しては「働き方改革」に関連する事が多かったです!また出演番組でも、働き方を巡るニュースや、経済情報を多数取り挙げさせて頂いた年でもありました。

 

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 年始で特に印象に残ったのは、経団連紙の一面にもして頂いた「プレミアムフライデー」イベントです。プレ金という言葉を使う云々以上に、企業を含めた多くの方々が早帰りや、どう余暇を充実するかを改めて考える機会になったのではないでしょうか。写真は、登壇企業の皆様と。

 

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 年中旬で特に印象的だったのは、経済投資イベントです。著名人の方々がいらっしゃるイベントに登壇させて頂いただけでなく、日経新聞の広告欄に自身の写真も掲載して頂けたのは、やはり嬉しかったです。イベントでは、先が見えない中で自分が働くだけでなく、お金に働いてもらうにはどうしたらいいかの関心度が高まっているのを感じました。勤め先ありきの生き方でなく、もっといろんな過ごし方をしたい!という声を沢山聞きました。これも働き方改革の影響が大きいと思われます。

 

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そして年末、いや今年一番印象に残ったのは‥ 天皇皇后両陛下が御臨席された「社会保険労務士制度創設50周年式典」という非常におめでたいイベントに登壇者の一人として参加できたことです。(同じ室内の空気を吸えただけでも感無量です(涙))

 社労士という資格は日本独自の制度であり、新興国を中心に社会保険整備のためにその制度知識が輸出されているとのこと。「働き方改革」が進む中で、社労士への相談や役割も広がりつつある中で、登壇者の一人として経済学分野の研究を参考に提言をさせて頂きました。

 

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*全てのイベントを通して感じた課題

 ここで紹介しきれなかったイベントを含めて、本当に貴重なイベントに恵まれた一年でした。しかし、全てを通して感じた課題は「公平」と「効率」の狭間でどう提言や発言をすべきかということです。

 経済学という学問を軸にコーポレートガバナンスを研究している自身は、出演番組やイベントで経済学研究の紹介や経済学の理論を引用しつつお話する事が多々あります。

 自身如きがこんなことを書くのも恐縮なのですが‥自身がサーベイしてきた経済学分野の論文や教科書は多くの場合、「公平性」という判断基準は重要としつつも、あくまで「効率性」に重きを置おて効率的に資源(人、時間、全ての資源)を配分するかに重きにおいていると思います。

 なので、自身がまず考える基準や判断軸は「効率性」をまず最初に思い浮かべます。しかし、そればかりはじゃいけないし、そのために多様な学問領域の発展が必要なんだと痛感することが多々ありました。

  例えば、仮に「働き方改革」が進むことは、その制度を自由に謳歌できる人が多く日本全体で経済成長が必ず起きるとしましょう。しかし、それを活用するための合理的な判断力や予見能力は全ての人が等しくありません。また、自分にとっては使える情報があったとしても、全ての人がそれを活用できるわけでも、同じように意思決定ができるわけでも行動がとれるわけでもありません。

  全ての人が等しく有益な情報を取得できて行動できるとい前提を置いてしまうと、自己責任論が過剰にフォーカスされかねません。いろんな変化が起きるのは良いことだけど、自身も含めてその変化に追いつけなかった場合には所得分配や公平性の議論が更に必要になるなぁと感じるのです。一方で、公平性ばかりに目が行きすぎて、マクロな経済成長を全て捨てるというのも違うとは思います。「公平性」と「効率性」の狭間で揺れつつも、来年も自身だからこその考えや学術研究を深掘りしていきたいです!

 

 自身がこうして生かされて、ゴハンを食べていけるのも皆様のおかげです。いつも、本当にありがとうございます。皆様に社会に恩返しがでるよう更に精進して参ります。

 

引き続き何卒応援よろしくお願い致します!

皆様にとって更に幸ある2019年になりますように!

 

崔真淑(さいますみ)