”さいますみ/崔真淑”のオイコノミクス

Good ・ News and Companiesの”マクロエコノミスト崔 真淑 / さいますみ”です!資本市場、そして経済学の社会的意義を伝えるのが使命です!身近な話から資本市場の最先端の話まで皆様と一緒に考えていきます!ご連絡先はこちら→info@goodnews.jp.net

リスクオンが続きつつある…金融緩和ありきマーケットから卒業しつつある!?

みなさまこんにちは!Good News and Companiesのさいますみ/崔真淑です!

昨日は、ラジオNIKKEIザ・マネー マネー女子会」のゲストにホッピービバレッジ株式会社社長・石渡美奈さんからホッピーの美味の道のりを伺いました! オンデマンドでは、美味しい飲み方がきけるので、よければ聞いてみてくださいませ☆

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そして、今回も番組内コーナー”さいますみのマーケットライブ”でお話しきれなかったことを記して行きます!

 

*最近の資本市場の動きについて 〜日米比較〜

資本市場は、通貨/債券/株価どれをみてもリスクオンの動きがニョキニョキ出てきているように感じます。なんといってもドル円が約4ヶ月ぶりに101円をつけました。

ただ、アメリカと日本ではリスクオンの姿勢に成っている背景が違うようにおもえます。

 

アメリカでは、今週の米10年債利回りとダウの変化の方向性がほぼ逆のような動きになりました。つまり、債券買&株高の「金融相場」の特徴が濃い動きでした。しかし、ボーイング社の話や、景気の良い話も出てきていますし、アメリカ資本市場は、不景気の株高=金融相場か、または良い経済環境を好感する業績相場との狭間のようにも思えます。一方の日本は10年債利回りと日経の相関は上昇しています。つまり、債券売り&株高の、やや「業績相場」色が強くなっているようにおもえます。日銀の国債買い入れの効果による「金融相場」が収束しつつあるのかもしれません。

 

とはいえ、アメリカが再び悪い経済指標がでてこれば、日米同時に「金融相場」の深みにはまる可能性も。来週は、アメリカの経済指標が盛りだくさんなので、そこでの注目点を以下にまとめます。

 

*来週の注目点は?
来週は10、11月米経済指標が盛りだくさんです!10月といえば、米政府機関閉鎖が起こった時期。その影響がどう出るのか、そして長引いているのかが注目されます。そんなに影響があるの?なんて声も聞こえてきそうですが、国の社会サービス(介護、保育…等)を受けないと生活に支障をきたす方々は少なくないはず。購買力等に直ぐには反映されなくても、米国民、米国内経営者の気持ちにどれぐらいの影響が出ているかは考える必要があるでしょう。

なぜならば、年明けに再び米国では財政協議が行われて、あの茶番劇が始まる可能性があるから。予想外に、気持ちにダメージがあるとなれば、再び金融相場の様相が更に高まり米金融緩和縮小を巡る話題が再燃するかもしれません。

ということで、来週の27日(水)に発表される、消費者マインドを指数化した11月消費者信頼感指数に注目したいです。

 

ちなみに、消費者マインド系だと、ミシガン大学消費者信頼感指数もあります。しかし、上記の指標はミシガン版よりもの調査対象が10倍多いため、現状の景況感を測る上で信頼性がより高いとされています!

 

今日も読んで頂きありがとうございます!

応援いつもありがとうございます!

 

さいますみ/崔真淑