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”さいますみ/崔真淑”のオイコノミクス

Good ・ News and Companiesの”マクロエコノミスト崔 真淑 / さいますみ”です!資本市場、そして経済学の社会的意義を伝えるのが使命です!身近な話から資本市場の最先端の話まで皆様と一緒に考えていきます!ご連絡先はこちら→info@goodnews.jp.net

アベノミクスで地方経済は活性化しているって本当!?

みなさまこんばんは!Good News and Companiesの崔真淑です!

新年あけましておめでとうございます!みなさまのおかげで、今年の5月で独立3年目を迎えます。2014年は長期で成長できるように、①これまで学んできたことを学問の世界で、ブラッシュアップする。②「書く」を中心に蓄積型アウトプットをテーマごとにやりきる!を目標にしていきます。がんばります! 

ということで、今回はお正月に感じた地方経済について書かせてください。

(以下に出てくる図はこちらを参照してください→
Slide share(以前と違うアカウントで作りなおしたので、よければフォローお願いします!)
http://www.slideshare.net/saimasumi/ss-29797579

 

*地方経済は回復しているのか?

このお正月は、三重→福岡→島根の大移動をしました。驚いたことに、想像以上に(お正月効果を差し引いても)街が賑わっている印象を受けました。街の方に聞いても、例年よりも2013年は売上も良かったよ!という話も聞きました。これはアベノミクス効果なのでしょうか?それとも何か特殊要因でも働いていたのでしょうか?

 

*2013年の景気回復は、過去の流れと大きく違う点がある!!!

まずは地方と首都圏の経済状況を確認してみましょう。従来、日本経済が回復する場合は、大企業が集中している首都圏経済回復→中小企業が集中している地方経済回復となることが多いです。実際、小泉内閣が発足し日経平均株価が18000円の高値を付けた2007年6月の日銀短観(全産業業況判断DI)を見てみると、関東/関西/東海が顕著に回復一目瞭然です(図1)。しかし、今回は全く逆で、首都圏/関西/東海は弱い動きで、むしろ地方経済の改善幅が良いのです(図2)

 

*地方経済の改善の背景は何か?

この背景には、主に3の要因があると考えられます。

 

アベノミクス第1の矢=財政出動による公共工事 (主に東北への恩恵) 

アベノミクス第2の矢=金融緩和による円安で外国からの観光客が増えた 

(主に北海道、九州/沖縄への恩恵) 

式年遷宮特需 (主に山陰、東海への恩恵)

 

まず、①についてですが、小泉政権時(図3)と第二次安倍内閣(図4)の最終需要の動向を見てみましょう。小泉政権下では構造改革の影響から、固定資本形成(設備投資と建設投資の、官民需要を合計したもの)が減少傾向にある一方で、安倍政権では増加傾向にあります。実際、公共工事の請負金額をみると、2012年7~9月期はいずれの地域も前年同期比2桁増にまで増加しています。だからこそ、(図2)にあるように、東北地域など復興需要が期待される地域では改善が進んだと考えられます。

 

次に、②ですが米国が金融緩和を縮小にある一方で、日本は追加金融緩和の期待も強く、円安が進んでいます。これにより、国内旅行者だけでなく海外からの観光客が増えたことが影響しているようです。結果、欧米、アジア人に人気の北海道と、アジア人に人気の九州・沖縄地域の景気が関東圏よりも目立っているようです。

 

*ところで、式年遷宮特需ってなんですか?

そして③ですが、?と感じた方も多いのではないかと思います。2013年は60年に一度の、伊勢神宮出雲大社が同時に式年遷宮を行うという大変めでたい年だったのです。式年遷宮とは、神社の正殿を造営・や、 正殿を新たに建てた場合に、御神体を遷すことを示します。式年とは定められた年という意味で、 伊勢神宮出雲大社では20年に一度行われます。

伊勢神宮の場合では、式年遷宮の年は、周辺商店が1年間で5年分の稼ぐと言われるほど、特需が見込まれています。地元シンクタンクでは、式年遷宮における観光客の伸びによって、三重県全体での消費支出額は約500億円を超える算出。また、出雲大社遷宮効果においても、日銀松江支店は島根県の観光消費額が約300億円増えると試算しています。

 

この数字がどれほど、すごいかといいますと… NHK大河ドラマによる地域経済効果は、平均して約200億円(出所:日銀松江支店)。三重県島根県では、その倍の効果が現れているのです。そりゃ、2007年と違って、2013年の山陰地域の経済回復は目立ちますし、東海地域も製造業に影響のある輸出がそれほど伸びなくても(図4)、若干でも景気回復の恩恵は受けますよね。

 

スターバックスも、この遷宮特需にあやかってか、2013年に島根県に初めて出店しました。2014年以降は、式年遷宮特需の効果は剥落するでしょうが、全国的なスピリチュアルブームで、お参り需要は長く続くのではないかと予想しています。

 

*結局、アベノミクスは…そして、今後はどうなる?

以上より、地方経済が回復しているのは、アベノミクスによる①公共投資+②円安による外国人観光客増加+神様効果というべき③式年遷宮特需!!!という3つが重なり、内需主導による経済回復の表れだったんですね。非製造業業況判断DI(図5)を見てみると、該当地域の伸びが著しいのがわかります。

 

神様も見方につけたアベノミクス… ほんまに、すごいです。そして、2014年も②に関しては、消費増税が始まっても強いと予想されます!理由は、外国人旅行者の方には、消費税還付が行われるからです!

 

今日も読んでいただきありがとうございます!

応援いつもありがとうございます!

 

さいますみ/崔真淑