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”さいますみ/崔真淑”のオイコノミクス

Good ・ News and Companiesの”マクロエコノミスト崔 真淑 / さいますみ”です!資本市場、そして経済学の社会的意義を伝えるのが使命です!身近な話から資本市場の最先端の話まで皆様と一緒に考えていきます!ご連絡先はこちら→info@goodnews.jp.net

中国特有の年末に起こる動きとは?!

みなさん、こんにちは!Good News and Companiesのさいますみ/崔真淑です。

今回も、ラジオNIKKEI”さいますみのマーケットライブ”でお話しきれなかったことを記していきます。今回は、上海短期金融市場についてです。

 

*上海短期金利急上昇

先日、中国の短期市場金利が6月の流動性危機以来の水準まで急騰しました。しかし、今日になっては急落となり、中国民間銀行間の資金逼迫懸念が落ち着いた動きとなりました。

 

これを受けて、中国の代表的な株価指数である上海総合指数は1%を超える上昇をみせました。今週の始めに中国政府は、短期金融市場に資金を供給したことで、一旦は短期金融市場の不安は消えました。しかし、中国政府はこの資金供給を、あまり積極的に行いたくなかたのようです。これはなぜでしょうか?

 

*なぜ、政府はすぐにうごかなかったのか?季節要因から考える

この理由は、年末になると中国民間銀行に貯金が集まりやすく、各行の手持ち資金が分厚くるなること傾向があり、ここで中央銀行が資金供給を行うことに懐疑的だと考えていたからだと思われます。

ここで、中国の納税の組みを。

財政省や省の地方機関に納税や手数料を支払う中国企業などは、指定された商業銀行の地方機関の口座に振込みます。そして、1カ月に3回、商業銀行はこれらの預金を人民銀行に移し替えます。この人民銀行に移ったお金は、金融政策の一環として短期金市場の流動性管理や、税還付金などに使われます。

そして、年末になると政府から企業への税還付の時期になります。人民銀行に集まったお金が、商業銀行の中の政府口座の中に還付金が戻されるのです。

これにより、銀行の手元資金が改善。こうしたことが短期金融市場の安定につながったようです。年末になると、中国の短期金利が上昇しやすい傾向ですが、こうした季節要因があることも抑えておくと良いかもです。

 

今日も読んでいただきありがとうございます!

応援いつもありがとうございます!

さいますみ/崔真淑