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”さいますみ/崔真淑”のオイコノミクス

Good ・ News and Companiesの”マクロエコノミスト崔 真淑 / さいますみ”です!資本市場、そして経済学の社会的意義を伝えるのが使命です!身近な話から資本市場の最先端の話まで皆様と一緒に考えていきます!ご連絡先はこちら→info@goodnews.jp.net

【政策特需の副作用!?】実はシャープが京セラ抜いて時価総額2兆5000億円を抜いていた話

みなさまこんばんは。

マクロエコノミストの崔真淑/さいますみです。

このところ、日本の株式市場が荒れ模様です。軒並み大型株が売られているなかで、一際下落が目立っていたのは、液晶テレビでお馴染みのシャープ。

 すでに300円代まで下落。背景には、2018年にはスマホの大部分を占める有機EL投資の遅れが目立ったからと報道されています。

 

しかし、このシャープ株価は4月上旬は昨年来高値をずっと更新中でした。それが、下記のチャートです。しかも、一時は株価が500円を抜いて、時価総額が京セラを抜くという…

 

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なぜ、こんなに株価が絶好調だったのか?実は、国内消費が落ち込むなかで、テレビや白物家電の消費が爆発的に伸びていました。シャープが、その恩恵をうけていると睨んだマーケット参加者(投資家)が、シャープ株を積極的に売買していたと推測されます。下記の図表は、その動向です。

 

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なぜ、こんなことが起きていたのか!2009年から2011年に起きた家電エコポイント特需で白物家電を購入した人々の買い替えサイクルがきたことが影響しているようです。下の図表を見ても家電エコポイント時に、異常なまでにテレビが売れたことが伺えます。

 

f:id:saimasumi:20170414212641j:image

 

テレビはまだ使えても、周辺機器がハイスペックになれば買い替えも必要になりますし、10年近く経って耐久性も…ということなのでしょう。

 

でも、このシャープの動きをみると、経済政策で特需を生み出すきとの在り方を考えさせらえます。

シャープが、あのような騒ぎになったのは巨額投資の失敗があるわけですが、政策特需で前が見えなくなったことが影響するのではないか?

そして、ここにきて歪みがある特需に翻弄?されるかもしれないシャープの株価。

 

現在、一橋大学イノベーション研究センターで、政策提案のための研究をする自身としては考えさせられる事例です。

ということで、明日は研究センターの発表会。準備も終えたし、早く寝ます。

 

いつも応援ありがとうございます!

引き続き宜しくお願い致します😊

 

 (注 こちらの図表は日経CNBC出演時に作成し、それを自ら撮ったものです)

 

崔真淑/Sai Masumi