”さいますみ/崔真淑”のオイコノミクス

Good ・ News and Companiesの”マクロエコノミスト崔 真淑 / さいますみ”です!資本市場、そして経済学の社会的意義を伝えるのが使命です!身近な話から資本市場の最先端の話まで皆様と一緒に考えていきます!ご連絡先はこちら→info@goodnews.jp.net

3月3日 日経アカデミー「ニュースの学校」に登壇します!~なぜ『経済ニュース』は難しく感じるのか?~

 みなさま、こんばんは。エコノミストの崔真淑(さいますみ)です。今日は、2つご報告があります。

 

 1つ目は、非常に個人的なことで恐縮ですが、希望していたある大学院の博士後期課程(コーポレート・ファイナス専攻)の入試試験に合格しました。受験生として緊張の毎日をすごしておりましたが、ひとまずホッとしています。春から本当の試練の始まりなんですけどね(汗)近い将来に、どうしても実現したいことがあるので、実現に向けて更に精進します!!

 こうした結果に至ったのは、ブログを見てくれる皆様、視聴者・リスナーの皆様、メディアや役員業務でお世話になっている仕事関係者の皆様、プライベートでお世話になっている皆様の支えのおかげです。本当に、ありがとうございます!

 

 2つ目のご報告は、題名にあるように「日経アカデミー ニュースの学校」に3月3日に講師として登壇します。お題は「ビジネスパーソンのための経済の基礎の基礎!徹底解説」です。大学院に再び戻る身としては、どんだけ研究活動や勉強をしても、経済事象を読み解くのって本当に難しいなぁと痛感します。そんな精進不足な自身ではありますが、自身が経験してきたことや学んできたこと来てくださった方々に全力でお伝えしようと考えています。このような場に登壇できる貴重な機会に感謝です!

 

f:id:saimasumi:20180216082757j:plain

(写真は2月19日の日経新聞朝刊を自身で撮影したもの。申し込みは下記URLからお願いします。日経購読量数か月分を含む金額です! http://www.nikkei4946.com/seminar/seminar.aspx?ID=2229

 

*講義では何を聴けるの?

 経済ニュースといっても、そもそも沢山ありすぎて困惑することは多いですよね。なので、自身が登壇する回では、下記のような話を出来たらと考えています。

(もちろん、当日までに更なるブラッシュアップとわかりやすさを追求して、主催者さまと相談して変更する可能性はあります。)

 

・なぜ、経済ニュースは難しく感じるのか?

・なぜ、経済事象を常識的議論だけで考えるのは危険なのか?

・経済事象を読み解くための、最低限のルール一覧~過去の事例から~

 

 このブログでは、経済ニュースを難しく感じる背景の一部を紹介しておきます。まぁ、数え始めたら枚挙に暇がないですが…。やたらと数字が多い、専門用語多すぎ、様々な理由があると思います。ですが、私が考える理由は主に2つあります!

 

①各経済ニュースの繋がりを考えるためのルールが、整理しきれないから

②各経済ニュースで矛盾した報道が出た時に、どう対応して良いか迷うから

 

*①の意味とは?

 ①のルールは経済学のことを指しています。経済ニュースを読み解こうとすると事象を追うだけでなく、経済学の知見も必要とは…。自分で書いてて、なんて大変なんだと思います。もちろん、自身は全くもって完璧ではないですし、神様ではないので完璧に経済事象の背景を読み解ける日なんて永遠にきません。経済学の知見をブラッシュアップするために博士後期課程に進学するわけですし、研究活動にも勉強にも終わりはないのでございます。

 まあ、あの世阿弥も、「命に終わりはあっても、能の研鑽には終わりはない。」と言っているぐらいですから…。とはいえ、自身も一応は社会人ですから、どんな要素を抑えておけば、経済ニュースを仕事に活かせるかの経験談や、必要な経済学の考え方をお伝えする予定です。

 ちなみに…伊藤秀史氏による「ひたすら読むエコノミクス」有斐閣には、経済学について下記が記されています。

教科書を用いて「座学」で英文法を学ぶよりも、ひたすら繰り返し英語を使うことを実践する法が近道かもしれません。しかし、英文法を学ばずにまとめに英語を読み書きできることは難しいでしょう。経済学を「文法の学習」と的確に表現した猪木武徳氏は…

 これは、P10の<思考のための「文法」としての経済学>に記された言葉です。経済学を知ったからと、すべての経済事象を読み解けるわけでも、解決できるわけでもないです。しかし、原因と因果のメカニズムを読み解く手助けをしてくれるだけでなく、ビジネスの中での思考実験の助けにもなってくれる文法として経済学は有効であることを示しています。

 

*②の意味とは?

 これは、例えばこんなニュースがあったとします。

 

・人件費高騰でコストUPしているが、激しい競争に晒される中小企業は力が弱く、製品価格に転嫁できない状況が続いている

・人件費高騰でコストUPしているが、激しい競争に晒される中小企業は力が弱く、製品価格に転嫁せざるおえない状況になっている

 

 これ、どちらが正しいんでしょうね?どちらもありそうなニュースですし、どちらもあったのです! 様々な経済ニュースを見ていると、こうしたことが多々あります。だから、わけがわからなくなることも…。こういう出来事に直面した時の対処するための施策や、上記の経済学が重要な役割をすることを講義でお伝えする予定です!

 

f:id:saimasumi:20180124113704j:plain

(毎週月、水曜日にレギュラー出演させて頂いているテレビ東京「Mプラス11」キャスター榎戸さんと、プロデューサーのTさんと!)

 

 

日々のメディア活動、研究活動…様々なところでの学びをどばーーっと出す講義にしようと考えています!貴重な機会に感謝しつつ、今日は寝ます!

おやすみなさい。

いつも、応援ありがとうございます!

崔真淑(さいますみ)