NHKBS「経済フロントライン」出演を振り返る!働き方改革改革から考えてみた。働き手を守るのは国、企業、自分…誰なのか?
みなさま、こんばんは!
エコノミストの崔真淑(さいますみ)です。あっという間に1月が終わり、2月中旬です。紅白を見ていたかと思ったら、オリンピックシーズンに突入です。
そして、2月の大イベントはオリンピックだけではないのです! プレミアムフライデー(以下 PF)発足から1年が経つ月でもあるんですね。 消費活性化だけでなく早帰りを促進して働き方を考える契機にして欲しいというのが、PFの狙いです。 賛否両論は多いですが、早帰りや働き方改革ついて世論を動かすきっかけになったし、自身はPFの意義は大きいと考えています。
実は、先日出演させて頂いたNHKBS「経済フロントライン」でも働き方改革についてコメントをさせて頂きました。国会で、働き方改革関連法案について時間外労働の上限規制等で激論が交わされていましたしね。今回は、働き方改革について番組出演から学んだことや、自身の思いを記していきます。
(野口さん、八木ちゃん と!)
*なぜ、これほど働き方改革に焦点が?
1月末から「 働き方改革」が法案審議されたこともあり、長時間労働の是正や、同一賃金同一労働を定めることの課題に番組内でクローズアップしていきました。世の中で、これほど働き方に焦点が集まるのは、主に下記の理由等があると自身は考えています。
・日本の生産性
(生産性を測る指標の定義は難しいですが、先進国の中では…改善のためには働き方の見直しは重要ですよね)
・長寿化と雇用スタイルのギャップ
(日本の企業で行われてきた働き方や勤め方は、平均寿命65歳時代に形が出来上がってきたものと自身は考えています。『ライフシフト』が出版されたこともあり人生100年時代への準備がマストになってますしね。終身雇用でない企業の増加も起きつつ。)
・経済格差の固定化
(特に非正規雇用の増加。一方で非正規が増えたのは技術革新が大きいのでは?という実施研究もあるんですがね…そうなると、同一賃金より雇用者への教育システムを変える必要があるような…)
上記の背景は、国が音頭を取る必要はもちろんあると思います。でも、働き方改革の浸透には、働き手にどう自立してほしいか、充実してほしいかを切に願う経営者次第なところも大きいと思うのです。
番組では、道の駅「萩しーまーと」専務理事 中澤さかなさん が大切にしている考え方が紹介されました。「近き者よろこび 遠き者きたる」という論語の言葉です。これは働き方改革において企業側がどう考えるかの重要度を示すキーワードではないでしょうか?というのも社員を悦ばせられない企業が、顧客を悦ばすことなんて難しいだろうなと。こうしたマインドが企業にあるかないかで、働き方改革の浸透度は企業で差がありそうですよね。
こんな事を書きながら、自身も身を引き締めなくてはと反省の日々ですが。。。ちなみに、取締役を務めるエイボン社でも、企業理念に自立を促すことを掲げていますし、副業についても積極的に議論がされており、エコノミスト目線だけでなく現場目線でも働き方改革と向き合い中の自身です。
ただ、企業マインドも重要ですが、働き方改革を通して働き手を守ってくれるのは、やはり国ありきでなく企業次第なのかというとそうとも言い切れません。というのも…
*雇用者を守るのは国、企業、労働組合?誰??
番組出演後に、そういえば…彼の方は雇用者の環境についてどのように考えているのだろうと思い開いた本があります。
ミルトンフリードマン&ローズフリードマン著「選択の自由 ~自立社会への挑戦~」
この中には、働き手を守るために政府が主体的に制定した法律や、働き手を守ってくれるだろう労働組合について、それだけでは働き手を守りきれないことを過去の出来事や実証研究を引用しつつ丁寧に説明されています。そして、そうした記載の最後には下記のような文章が記されています。
大半の労働者にとってもっとも頼りになえう有効な保護者は、多数の雇用者(雇用する企業)が存在している状況そのものだ。 〜〜 雇用者が労働者を守ってくれる場合があるとすれば、それはその労働者を雇いたいという雇用者が複数いる場合だ。 (第8章より)
国や労働組合、雇用者である企業が行動を起こすのはもちろん必要ですが、やはり働き方改革(特に早帰り)を利用して、自身のスキルアップや知見を広げるのはもちろんマストだよなーというのを改めて痛感しました。
ということで、自分自身のスキルアップの時間作りや機会を作ってくれる社会や企業や家族、とにかく関わっている人すべてに感謝しつつ、日々を大切に過ごしてブラッシュアップしていきたいです。さあ明日も精進じゃー!
(たまに休むけどね!
ということで長い文章を読んでくださりありがとうございます!
応援ありがとうございます!
引き続き何卒よろしくお願い致します!
崔真淑(さいますみ)