”さいますみ/崔真淑”のオイコノミクス

Good ・ News and Companiesの”マクロエコノミスト崔 真淑 / さいますみ”です!資本市場、そして経済学の社会的意義を伝えるのが使命です!身近な話から資本市場の最先端の話まで皆様と一緒に考えていきます!ご連絡先はこちら→info@goodnews.jp.net

経済ニュース解釈のKEYは「効率性」と「公平性」のバランスにある!?

 

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みなさま、こんばんは!
エコノミストの崔真淑(さいますみ)です。

最近、生放送中の急な振りに対して、どんな思考を通して答えているの?聞かれることが多々あります。まだまだ精進不足の自身は良いコメントが出来ず反省することが多々あります。
そして、そもそも良いコメントって何だろうと思うことがあります。今回は、経済ニュースを自分なりに解釈する際に、どんな心掛けが必要なのだろうという自身の反省と仮説を、汎用性があるように記して行けたらと思います!

 

 

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(テレビ東京 「昼サテ」ではこんな感じでトークさせて頂いてます!機会に感謝です)

 

 

*経済ニュースコメントで反省したこと


先日、生放送中に深く反省し、考えさせられた経済ニュースがあります。それは、下記のニュースです。

転機の24時間営業 コンビニ、一部加盟店の反対先鋭化:日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41822590X20C19A2000000/

自身は、コメントする際に心がけているのは、経済学視点≒「効率性」の視点でしか喋らないということです。ここでいう「効率性」とは企業価値最大化、個人の効用最大化、日本経済の最大化、株主価値最大化、従業員の方の効用最大化‥というあらゆる領域で何を最大化すべきかと、その壁になるコストや情報の非対称性の有無、等々を思考しつつ答えるということです。なので、アイドルの方の話に関しても、なんでもこの視点で思考してコメントするよう心がけています(汗)
もちろん専門領域や上記の視点を逸脱したコメントをしたこともあります。しかし、その度に詳しい方にフルボッコされる経験をしてきたので、しないように心がけているのもあります。

でも、「効率性」という視点ありきばかりじゃ現実離れしてしまう!という反省をしたのが上記のニュースです。それは先日の文化放送でのトークでした。自身は「効率性」の視点をまずは通してとばかりに、「営業しない時間も土地代、ランニングコストはかかるので24時間営業による売上獲得と、人件費高騰と人材獲得コストのトレードオフの構図で‥ 」と、人材不足をクリアしてオーナーさんの業績最大化の壁について「効率性」の視点でトークを行いました。ただ、その後に一部の方に、もっとオーナーさんの心の声や何か不公平が生じてないかも言及すべきではとの声を頂きました。その時に、自分が意識すべきは「公平性」かなと考えさせられました。何か制度変更や変化が起きた際は、どんな企業、人が不平等な影響があるのか。また、その「公平性」そのものが、「効率性」にもどう影響し合うのかを考えつつ、お互いの影響を意識すべきだなと‥

 


*「効率性」と「公平性」


自身の専門領域であるコーポレートファイナンスという経済学の手法を使う実証研究では、「効率性」という価値判断基準を用いながら法制度や経営者の意思決定、株主議決権が当該企業の業績にどんな影響があるかを検証します。
たとえば、単にある企業のコストカットや取組のニュースで、その企業の企業価値が‥だけでなく、そこに働いている方々にどんな影響が起きるのかや、特定の人にだけ不利益や不公平が生じる可能性があるのか、またそれが「効率性」にもどんな影響がありうるのかを考えるなどです。
これ日々のニュースを自分の視点で見るときに、自分の企業、国、所得への影響だけでなく、俯瞰してみるための思考としても役に立つように思います。またこうした公平性の議論においても、経済学のツールは活かせるでしょうし、「効率性」と「公平性」が共存するケースも沢山発見できると思います。

年初に同様のことを書いていたはずなのに、まだまだ実践できない自身です。反省して日々精進です。
今日もよんで頂きありがとうございます!
応援ありがとうございます!

崔真淑(さいますみ)