【血液型】文化放送「The News Masters TOKYO」を振り返る。思い込みで給料はあがる?を実証研究から考える
みなさまこんばんは。マクロエコノミストの崔真淑(さいますみ)です。梅雨で気分に上下が出てしまう今日この頃。
でも、そんなジメジメムードを一蹴してくれる人が!!屋根裏のプロゴルファーでもお馴染みのタケ小山さんの存在です!
おかげさまで、この4月からMC タケ小山さん、アシスタント 文化放送アナウンサーの小尾渚沙さんの文化放送「The News Masters TOKYO」月ー金朝7時スタート、での金曜レギュラーを務めさせて頂いてます。三カ月を無事に経過しようとしてます。
リスナーのみなさま、支えてくださっているみなさま、本当に有難うございます!
女性目線で現代を読み解くエコノミストしてニュースを解説させて頂いてます♫
今回は、過去に取り上げて内容をアップしていきます。
テーマは、「血液型と賃金の意外な関係です。」
そんなもん関係あるんかいな!と思いますよね。
当時、毎月勤労統計の発表があったのです。単に平均的な給料動向だけでなく、何か個人レベルで給料アップに貢献できそうな話をということで、ある論文の実証研究結果を取り上げさせて頂きました。
武藤香織・山本いさむ「ABO血液型に対する意識と学歴・賃金への影響」日本人類遺伝学会第57回大会報告
賃金に関する計量経済学の視点を用いた論文は沢山存在します。例えば、正規・非正規、男女、学歴等との関係についてなど。
この論文は上記の要素だけでなく血液型ダミー変数(←関心のある方は是非検索してみてくださいね)も入れて男女別に分析しているんですね。
にしてもこんな仮説を思いつくのが凄いです。いかに、自分が凝り固まっているかを反省。
結果は…
男性は血液型による、賃金との関係において有意な関係はありませんでした。
しかし!女性においては…O型女性のみ(分析のベースとしている)A型女性より賃金が、対象データにおいて11.8%も高いという結果が!
O型はおおらかで仕事ができる等の思い込みの効果なのでしょうか!?!?!?
これは何か明確な理論があるとは考えにくく、完全な血液型と賃金の因果関係を示しているわけではなく、あくまで平均的な傾向です。しかし意外な傾向ですよね。
もちろん、これは「血液型占いを信じますか?」というアンケート調査を行うなりして、信じる人、そうでない人それぞれでも有意な結果が出るか新たな仮説設定と検証が必要です。
そして、上記の論文内容と同様の検証を韓国、台湾で行うと、各国には血液型と賃金に有意な影響は見られなかったとか。
血液型占いが、これだけ流行っている日本だけの結果なのかも。
この真偽は、さらに深掘りすることは必須でしょう。しかし、誰しも思い込みの力を感じることはあるのでは?
私はA型ですが、なんとかなるさ!で頑張っていきまーす!
読んで頂きありがとうございます。
応援いつもありがとうございます!
崔真淑/Sai Masumi
【運命の人】文化放送「編集長 稲垣吾郎」6/21出演を振り返る。科学の視点!?で出逢いの確率を探る
みなさま今晩は!マクロエコノミストの崔真淑(さいますみ)です。
実は、非常に貴重すぎる機会を経験させて頂きました!なんと…文化放送「編集長 稲垣吾郎」にゲスト出演させて頂いたのです!!
直前まで心臓が爆発しそうなぐらい緊張してました。しかし!そこはプロの稲垣吾郎さん。私が緊張してるのを声から察知されたのか、事前にプロフィールも読み込んでくださっており、収録前にたわいもない話をしてくださるなど素敵な気遣いも。
(画像は文化放送サイトより)
"女子力の高い"稲垣吾郎さんが架空の女性誌の編集長となり、旬のトレンドを取り上げながら周囲で話題になっていることについてトークをしてくれる素敵な番組です。
稲垣吾郎さんの軽快なトークとさばきのおかげで、私もなんとか無事にお話しが出来ました。肝心のテーマは、、
「運命の人に出会う確率!」
です!もちろん、ご縁のある方は全て運命の人だと思います。その辺りは稲垣さんは、もちろんふれており、人間関係を本当に大切にしている方なんだなというのも伝わってきました。
でも今回は女性なら誰しも気になる、一緒にずっといたい人のことを指しています。
ここでは番組で話しきれなかった内容も入れて、ざっと内容にフォーカスします。
まず前半に出てきた、ロンドン市で一晩で自分好みの人に出会う確率を算出したのは、この論文です。
「Why I don't have a girlfriend : An application of the Drake Equation to love in the UK /Peter Backus」
なぜ俺には彼女がいない?というド直球なタイトルです。ちなみに、これを書いたマンチェスター大学の助教の方は、書いた後に彼女が出来たとか。
きっと、出会いたい!と行動を一歩踏み出すきっかけになったのかもしれませんね。
もう一つ紹介した論文は、こちらです。
「結婚の経済学」 北村行伸博士
たまに、都心は男女比率は男性が多いのだし、女性が結婚できないのはワガママとういう社会学者の方がいます。でも、この経済学の視点の論文をみると違う視点が見えます。
出会いを求めてやみくもに人に会ったり、目の前に来た人に片っ端から夢中になったりするのではなく、自分が経験した出会いの中で、自分が求める条件や判断基準を明確にし、作り上げていくことが重要だと説いています。
そして、北村博士は、このゲーム理論を応用した確率式をベースに、出会える人が多い人ほどこの判断軸がどんどん変化していき、晩婚化につながりやすく、出会いの総数が多い都会で晩婚化が続いている背景ではないか、ともしています。
番組では、どこで自分の軸を作り切るかの大切さなんかを稲垣さんとトークさせて頂きました😉
あ、イジワルなことを言ってテンションを下げてくる人がいたら、上記の話を是非言ってあげてください(笑)
今回は、このような貴重な機会に恵まれて本当に感謝です。また稲垣吾郎さんファンの暖かくtwitterメッセージにも感謝です。
これを気に、さらに経済学、経営学へ道を精進します!
いつもありがとうございます!
さいますみ
【自分年金】BSJAPAN『お金のなる気分』出演を振り返る。平均寿命100歳時代に向けて
みなさま、こんばんは!
エコノミストの崔真淑(さいますみ)です。GWはいかがお過ごしですか?自身は、4月から働き方がガラっと変化したこと、更には大学研究機関へ定期的に通うなどで、価値観がドンドン変化してます。
これまで挑戦したくても将来が怖くてトライできない…ということがありました。しかし、4月から思い切って飛び込んだら顔つきまで変わりそうなぐらい大変以上に楽しい日々を過ごさせて頂いてます。これも皆様のおかげです。いつも支えてくださり、ありがとうございます。
そんな中で貴重な機会が!高橋真麻さんがナビゲータを務めるBSJAPAN『お金のなる気分』に出演させて頂いたのです。二週連続に渡って放映されます。
5/4(木)23:30からです!GWだからこそ夜更かししちゃいましょう(笑) よろしくお願いします!
(写真は、番組オフィシャルfacebookサイトより)
テーマは、NISA。ウーマンエコノミストとして、老後年金の課題を、例え話で解説してます。
というのも、今の20、30代は平均寿命100歳に近づくとも言われています。更には2007年に生まれた子供達の平均寿命は…。
この答えは、ぜひ番組にて!
いまも企業、年金システムは平気寿命60歳時代に作られたものです。それが、何の変革も無く続くなんて考えれないですよね。
安定的に働けられる年齢と、年金を受け取る年齢にギャップが大きくなる可能性があるわけです。ちなみに、日本より負担が大きく年金財政安定しているドイツですら年金支給開始年齢が69歳議論が出ているぐらいです。
そこで自分年金、自分資産を作る一つの手段としてNISA解説をしています。とはいえ、年金、資産作りには金融知識は必須です。
しかし、S&P社が世界で行った調査アンケートでは、日本女性の金融リテラシーは先進国の中でもかなり低かったのです…。では、どんなアンケートの問いに日本女性はもっとも引っ掛けられたのか?これです!
問 あなたは銀行に100ドル預けてます。利息は年2%です。預金を引き出さなかった場合、5年後にいくらになっている?
答 これは複利と単利の違いをといてるんですね。
詳細な答えは、気になる方はツイッターで聞いていただけたらと思います。
ということで、平均寿命100歳時代に向けて私も、現在進行系で研究&勉強中です!
いつも応援ありがとうございます!
引き続き猛烈精進です!
崔真淑 / Sai Masumi
【政策特需の副作用!?】実はシャープが京セラ抜いて時価総額2兆5000億円を抜いていた話
みなさまこんばんは。
マクロエコノミストの崔真淑/さいますみです。
このところ、日本の株式市場が荒れ模様です。軒並み大型株が売られているなかで、一際下落が目立っていたのは、液晶テレビでお馴染みのシャープ。
すでに300円代まで下落。背景には、2018年にはスマホの大部分を占める有機EL投資の遅れが目立ったからと報道されています。
しかし、このシャープ株価は4月上旬は昨年来高値をずっと更新中でした。それが、下記のチャートです。しかも、一時は株価が500円を抜いて、時価総額が京セラを抜くという…
なぜ、こんなに株価が絶好調だったのか?実は、国内消費が落ち込むなかで、テレビや白物家電の消費が爆発的に伸びていました。シャープが、その恩恵をうけていると睨んだマーケット参加者(投資家)が、シャープ株を積極的に売買していたと推測されます。下記の図表は、その動向です。
なぜ、こんなことが起きていたのか!2009年から2011年に起きた家電エコポイント特需で白物家電を購入した人々の買い替えサイクルがきたことが影響しているようです。下の図表を見ても家電エコポイント時に、異常なまでにテレビが売れたことが伺えます。
テレビはまだ使えても、周辺機器がハイスペックになれば買い替えも必要になりますし、10年近く経って耐久性も…ということなのでしょう。
でも、このシャープの動きをみると、経済政策で特需を生み出すきとの在り方を考えさせらえます。
シャープが、あのような騒ぎになったのは巨額投資の失敗があるわけですが、政策特需で前が見えなくなったことが影響するのではないか?
そして、ここにきて歪みがある特需に翻弄?されるかもしれないシャープの株価。
現在、一橋大学イノベーション研究センターで、政策提案のための研究をする自身としては考えさせられる事例です。
ということで、明日は研究センターの発表会。準備も終えたし、早く寝ます。
いつも応援ありがとうございます!
引き続き宜しくお願い致します😊
(注 こちらの図表は日経CNBC出演時に作成し、それを自ら撮ったものです)
崔真淑/Sai Masumi
【ご縁】滋賀県大津市での講演を振り返る。お馴染みの関西トークが懐かしくてポロっときました。
しゃい こんばんは。
マクロエコノミストの崔真淑/さいますみです。
今日は毎週金曜日7:00-7:40で出演させて頂いてる文化放送「The News Masters TOKYO」の出演を終えて、滋賀県大津市に向かいました。実は10年(!)ぶりの学部時代以来の訪問です。
伺った 理由は、有難いことに講演のご依頼を頂いたからです。お題は、「中間層の減少と、それに伴う日本経済の現状」についてです。
今回は、地元経済界のボス的な方々も多数来場頂き、非常に緊張しました。しかも、学部時代の頃に受けていた某地銀の代表取締役の方もいらっしゃており、更に緊張。しかも母校の大先輩!!
しかし、みなさま本当に気さくな方ばかりでした。
写真は、来場者の一部の方々と一緒に写したものです。最後は関西話で和んで、笑顔の私です。
(注 もちろん許可頂いて写真を掲載してますよ)
講演の前後に皆様お話しをしたのですが、お馴染みの関西トークを。
某代表「阪神、とりあえず2位には入っとるな」
崔「いやー阪神はGW前までは、強いんですけどねー」
某代表「それは、言わんといてや〜(苦笑)」
あー懐かしいなとしみじみ感じておりました。あんだけ阪神の追っかけをしていた頃が懐かしいです。
ただ、上述した番組において、MCでプロゴルファーのタケ小山さんと共演する過程で、久々に野球観戦やゴルフ練習がしたいちいう気持ちが募りつつ。なぜなら、スポーツの流行り廃りって経済と関係するんだなって思うことが増えてきたんです。写真は、今朝の番組風景です。
でも、そんなこと感じるのは少しは心の余裕が出てきたからかも!?
みなさまのおかげですいつも応援ありがとうございます。
明日は、朝からい一橋大学イノベーション研究センターで研究計画の発表です。頑張るぞー!
崔真淑/Sai Masumi
【曇った眼】テレビ東京「Mプラス11」出演を振り返る。25日移動平均線って何なんだ。
みなさま、こんばんは。
マクロエコノミストの崔真淑/さいますみです。今日は、月、水で出演させて頂いているテレビ東京「Mプラス11」を振り返りながら、自身を反省していきます。
実は、少し前の番組出演の前にある方とお話する貴重な機会がありました。某国立大学で、コーポレートファイナスや資本市場研究をされている准教授の方です。
その先生は、自身の出演番組も見てくださっているようでして、非常に嬉しく感じたのです。ただ、先生の発言にドキっとし、自分の眼がいかに曇っているのか、常に不動点を意識した行動が取れているのかにハッとさせられたのです。
先生「あのー番組をみていると、一部の方が『25日移動平均線が…』という下りがでてくるんですが… 損益分岐点といえば、それまでですか、どういう根拠であんなに注目されているんですか?」
と、仰ったのです。自身は、資本市場の解説をするときは、納得いかないものは使いたくないので、25日移動平均線には全く触れないです(もちろん有効な印の一つだとは思いますが…)
でも、多くの場所で使われる言葉でもあります。なので、自身は、こんな回答を…。
崔「あーあれは、ミセスワタナベならぬ25日移動平均線おじさんっていう人がいるから重宝されていると思うんです。」
先生「え???」
崔「昔は土曜日も株式市場や資本市場が空いてました。なので一か月の損益分岐点の節目に25日移動平均線というのを使うのは有効だったと思うんです。
いまは、土曜日ないですよね。本来は、22日移動平均線のほうが今のトレンドに合っていると思うんです。でも、誰も使わない。むしろ、昔の名残を見て運用する方がいるようなので不思議と25日になっているかと… 」
先生「あーみんながそれを見ているからこそってことかぁ…」
という会話をして、ハッとしたのです。
あーーー、自分が最初に不思議だなと思ったことをドンドン忘れていると。
自分の不思議を忘れるということは研究でも、ビジネスでみ思わぬ時間ロスを生み出しかねないと思うのです。
勉強したり、その仕事にのめり込むというには、ドンド眼が曇っていくことだと痛感したのです。
それを打破するのために、私なりに考えて見たのですが、、一言でいうと、その現象がどういうことか言えない時は不味いと思うい、ちょっとした瞬間に気付きを心がける。
そしてジャンルの違う方との交流は必須だなと。
ということで春から意識したいこをまとめました。
いつも応援ありがとうございます!
崔真淑/Sai Masumi
【所得格差】日本の経済格差のイガイな話。3月27日BSJAPAN出演を振り返る。
みなさま、こんにちは。
マクロエコノミストの崔真淑/さいますみです。
春から変化だらけの日々を送っております。
なんと、3年間お世話になったBSJAPAN「日経モーニングプラス」を卒業しました。この番組を通して、コメンテーター、そして人間として沢山の学びを得ました。
コメンテーターとして3年間通しで出演したのは、今のところ私だけみたいと!長きに渡りありがとうございました。あ、でも新レギュラー番組も始まったのです。それはブログの後半で紹介させてくださいね。
今回は、コーナー「さいますみのマーケットラボ」最終回でお伝えした内容を紹介させてください。そこで、みなさまにクイズです!日本の所得格差はどうなっているでしょうか?
答えは…
実は縮小しているのです…。あまり報道されない話ですよね。では、具体的にはどんな変化を示しているのでしょう。こちらの棒グラフは、税制や制度を考慮して再分配された後の所得格差について示したものです。
いわゆる所得再分配後のジニ係数(出所 厚生労働省)というものです。数字が大きいほど、所得格差が大きいといことになります。
これを見て頂くと、2005年の数字の大きさが目立ち、小泉政権下で所得格差広がったことがわかります。ではアベノミクスではというと…
2011年から2014年からの変化をみてください!なんと所得格差は縮小しているのです!!
では、これは喜ばしいことなのでしょうか?実は、あまり嬉しくないこと日本でおきている結果、所得格差縮小が進んだとも言われています。理由は、こちらのこちらのグラフです!
こちらは総務省が発表している家計調査データです。所得階級別に、そこに占める世帯比率がどう変化しているかを時代別にプロットしたものです。
日本で長引く不況もあってか、高額所得の全体に占める世帯比率が顕著に減っているのですz
一方で、所得が高くない世帯比率の変化を見ると、顕著に増えています。
つまり、高額所得層が減り、所得の高くない層の世帯比率が増えたことが所得格差縮小に繋がっているのです。
アメリカ、イギリスでは高額所得者層の増加が経済格差に拍車と言われてますが、日本では真逆のことがおき、むしろ所得格差縮小がおきているんですね。
さて、そうした中で、アメリカ、イギリスに似た税制改革の影響はどう出るのか!?この辺りは次回以降に。
いつ応援ありがとうございます!
4月7日から文化放送にて新レギュラー始まります。
http://saimasumi.hatenablog.com/entry/2017/04/02/183511
貴重な機会に感謝です。
崔真淑/Sai Masumi