”さいますみ/崔真淑”のオイコノミクス

Good ・ News and Companiesの”マクロエコノミスト崔 真淑 / さいますみ”です!資本市場、そして経済学の社会的意義を伝えるのが使命です!身近な話から資本市場の最先端の話まで皆様と一緒に考えていきます!ご連絡先はこちら→info@goodnews.jp.net

年前半を振り返る!:「News Picks プロピッカー第一弾メンバー」の学び。~なぜ、書くことが重要なのか?~

みなさまこんばんは!

Good News and Companies代表で、マクロエコノミストの崔真淑/さいますみです。

いや~暑い日が続いきますね。そんな暑さで忘れないうちに、年前半を反省も兼ねて忘備録としてまとめてみます。今回はNews Picksから学んだことと、なぜ書く技術が重要なのかを書きました。

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(こちらのプロフィール写真は、プロピッカーになるときに撮影して頂いたものです。トレードマークの三日月目の写真です!!)

Q1.News Picksでどんな活動をしたの?そこからの学びとは?

今年の3月から6月まで、News Picksでプロピッカー第一弾の活動に携わりました。プロピッカーとは、News Picksチョイスの各分野の専門家メンバーです。各自の分野・持ち味を活かしてニュースをピックし、コメントと共に情報発信します。経済、金融、法律、教育、…と面白い方々ばかりで、そのコメントから学ぶことばかり。「継続」発信の難しさを改めて感じました。

ピックしだすと、ネタの重複やパターン化されてくるのです(笑)専門知識の視点から、専門でない分野に対して、どんな視点で斬ることで、読み手に貢献できるかは、今後も意識したいです。任期終了後は、第一弾プロピッカーメンバー、第二弾プロピッカーメンバーとの交流会も開催され、充実した期間となりました。

 

Q2.特集記事では、どんなことをしたの?そこからの学びとは?

この期間は、ニュースをピックするだけでなく特集記事や連載にも携わりました。『ビジネス書は本当にビジネスの役に立つのか』では、私が考えるビジネス書の付き合い方を伝えています。難しいなぁと思ったのは、ビジネス書の「定義」でした。ビジネス全般に関わる指南書といっても、どこまでが指南書なのか…。会議で、言葉の「定義」なくして進み、話が合わなずに、やり直した経験ありませんか?私はめっちゃあります(笑)アカデミックな世界も言葉の定義がないと、軸が定まらないし議論も発展しないです。

 

例えば、資本市場研究では、直接金融と間接金融ではどちらが、企業価値向上と社会コスト削減に寄与するかが研究されています。その中で、日本の銀行系列上場企業と独立企業を分析しているのですが、系列ってどういうことでしょ?その銀行と同じ財閥系なら系列なのでしょうか?Hoshi, Kashyap and Scharfstein, 1991, “Corporate Structure, Liquidity, and Investment: Evidence from Japanese Industrial Groups” では、メインバンクとの借入、株式所有に基づいて系列企業と独立起業とに分類し分析をスタートしています。 ということで、私も改めて「定義」を意識せねばです。

newspicks.com

 

Q3.連載では何を書いたの?そこからの学びとは?

連載では、自己紹介を兼ねてマクロ経済・資本市場の世界に携わるきっかけと、今起きている資本市場改革の話を書かせていただきました。テーマの「幅」を広くとりすぎ、今後の課題も多かったです(汗)。「幅」が広く、タイトルの付け方や、どこまで深めるべきか迷いながら書いているところもありました。あとは、自己紹介を書くことがこんなにもドキドキするのかと思いました。事象を解説することはあっても、自分を解説することはほとんどないので…

 

そして、News Picksユーザーさまから、ダイレクトにコメントを頂けるのは本当に有難く、今後の糧にできました。ありがとございます!

newspicks.com

 

Q4.で、全てを通して感じたのは?「書く技術」が重要と思った背景は?

何がすごいって、その場で自分の考えに対する反応を、見ることができることです。つい10年前は、ありえなかったわけです。インターネット進化でNews Picks、メール、FB、Twitter、ブログ、エントリーシート、…で、私たちは、書いて書いて書いて書いて書いて書きまくってるのです。10年前より書く機会は激増しています。

このネット社会では書くことが減ることはないと思います。そうなると、書く技術って本当に本当に本当に重要なスキルだし、ビジネス上の重要度も更に増すはず。

 

私は、書く技術は未熟です。News Picksは、経済ニュースを知るだけでなく、なぜ「書く技術」が重要なのか、そしてそのために「継続」「定義」「幅」の重要性を考えさせてくれました。貴重な機会に感謝しています。コメントから書く技術を向上したい方にも、News Picksはおすすめです。

 

ここまで読んでくださりありがとうございます!

引き続きよろしくお願いします!

崔真淑/さいますみ

「東芝」の不適切会計を、海外メディアはどう見てる?

みなさまこんばんは!

Good News and Companies代表で、マクロエコノミストの崔真淑/さいますみです。
今日、東芝の田中久雄社長は記者会見を行いました。責任を明らかにするため辞任が発表されました。さて、東芝の不適切会計について海外メディアはどうみているのでしょうか?ざっと、目についたものだけを簡単にまとめました。印象的なのは、今回の事件を「accounting scandal」と表現しているところでした。
(…何が言いたいかは察してください(汗)) 
 

www.cnbc.com 米CNBCは、今日の株価上昇と東芝のビジネス環境についてです。当初言われていた減額幅は約500億円でしたが、第三者委員会の調査結果では約1500億円の下方修正が必要と指摘されています。しかし、今日の東芝の株価は6%を超える上昇を見せました。減額幅がどの程度か判明し、不透明感の薄まりを好感したのでは?としています。東芝のビジネス環境については、今回の不適切会計事件に関係なく厳しいとの論調が並んでいます。主要ビジネスであるNAND型フラッシュメモリーは、スマホ需要の鈍化から、業績は鈍化していくと予想。実際、東芝と提携している米サンディスクの株価は、スキャンダルは皆無なのに、今年に入って40%も株価が下がっていると…

(私が機関投資家の方に、東芝企業価値って何が要になってくると思います?と聞くと、もう米サンディスクの価値しかないよ!なんて厳しい指摘も出ていました。)
  

 

www.bbc.com  BBCは、米証券取引委員会がどのようなアクションを取るかが、東芝の懸念事項として挙げています。今後の東芝のビジネス環境に対しては、米CNBC同様に、韓国、中国のハイテク企業と競争面で既に厳しい状況と指摘しています。これを機に、選択と集中が起きるかに注目とのことです。

 

Scathing report says Toshiba CEOs had role in accounting scandal

 

 こちらは英FTの記事。日本メディア同様に「チャレンジ」の存在や、当初言われていた減額幅が3倍以上に膨らんだことを指摘しています。コーポレートガバナンスを強化しようとしている安倍総理の努力に水を差したと書かれています。私見ですが、東芝への対応の仕方は、内閣支持率にも間接的な影響や、海外投資家の日本株への見方に大きく影響が出ると思います。

 

  

ここまで読んでくださりありがとございます!東芝厳しい環境続きそうですね。

ある方に海外主要経済メディアを10年続けて読むと人生が変わるよと言われました。外から日本がどう見られているか意識するのは重要ですよね!

引き続きよろしくおねがいします!

 

崔真淑/さいますみ

 

 

映画「長州ファイブ」をマクロエコノミスト目線で視聴してみた!現代版の開国に必要なものとは

みなさまこんばんは!

Good News and Companies代表で、マクロエコノミストの崔真淑/さいますみです。
この連休に題名にある、映画「長州ファイブ」を視聴しました。イマドキ、DVDかよ!と突っ込まれそうですが、尋常じゃない面白さでした。
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Qストーリーは?
ストーリーは攘夷(外国人を排斥すること)と鼻息荒かった長州藩の侍達が、外国から藩を、そして日本を守るには外国を知らなければとイギリスに密航する話です。この時の五人は、長州五傑としてロンドン大学にも記念碑が残っています。
 
メンバーは、伊藤博文氏(初代総理大臣)、井上馨氏(初代外務大臣)、井上勝氏(日本鉄道の父)、遠藤勤助氏(初代大阪造幣局長)、山尾庸三氏(日本工学の父、東大工学部設立)です。山尾氏を主役に展開していくのですが、ずーーと日本語の字幕がついてるんです。なぜでしょう?後半を見るとわかりますが…実は山尾氏は日本で初めて聾・盲教育のための学校を設立した人なのです。 (だからそういう演出なのかは私の予想です。)
 
彼らはイギリスに来たことで日本を豊かにするには、開国が重要と感じます。積極的に海外から知識を吸収し、貿易をして国力を高めなくてはと危機感を大きくし、必死にイギリスで勉強する姿が描かれてます。これ、いまの日本の若者が見たら、グッとくるものがあるんやろうなぁと思ったわけです。
 
Qマクロエコノミスト目線では?
で、マクロエコノミスト的にはどう思ったかというと。現代版の開国には、個人レベルでも企業レベルでも無形資産投資やー!と感じたわけです。現代版の開国といえばグローバル企業の競争力に負けず、賃金低下の波にも負けず、付加価値を出し続けて、交易を通して国を豊かにすることだと思います。
 
Qなんで無形資産なの?
なぜ無形資産か? それはOECDデータ、内閣府レポートや、各種論文等で、無形資産と企業の生産性には密接な関係が示されているのです。例えば、
①無形資産ストック蓄積の多い国ほど、労働生産性が高い傾向が統計的に有意である
バブル崩壊後、日本は無形資産投資が低迷している
③無形資産投資の内訳では、日本は情報化資産等への投資が多い。欧米では経済競争力に繋がりやすい広告宣伝費、人的投資が多い
等々の結果が示されています。
 
そもそも無形資産とは、データベース等の情報化資産、著作権やライセンス等の資産、ブランド力や人的資本、組織資本等の経済競争力という3つがあります。上記③にあるよう、今の日本には、経済競争力に影響しやすい分野の投資が相対的に不足しています。
 
Qで、どうしたらマクロで無形資産増える?
じゃあどうしたら増えるのか?前回のブログにも通じるですが、こんな時だからこそ、金融機関やファンド等の情報生産性と、それによる情報網が有効だと思うんです。特に地方企業にちって。
 
銀行やファンドには各融資先や出資先の情報が集まります。各種論文では、バブル期までは銀行情報生産性による企業価値向上のきっかけを探ろうと様々な研究がされ、世界が注目されていました。地銀は再編の波にあります。それは情報が一つの組織に集約されることでもあります。私は地銀再編をきっかけに地方企業の新陳代謝が加速し、組織資本等の蓄積がされてくと予想しています。
 
と、少し無理矢理感もなく無かったと思いますが、ここまで読んでくださってありがとうございます!
引き続きよろしくお願いしますみ!
 
崔真淑/さいますみ
 

国内3000kmの移動で見えてきた地方経済のイマ!青森県&観光業&金融編

みなさまこんにちは!

Good News and Companiesの、マクロエコノミスト崔真淑/さいますみです!

この1ヶ月、大阪、新潟、青森と、講演の仕事で出張の機会を多数頂きました。前回に続いて、青森出張で発見したことや、感じたことをまとめていきます。

 

*「観光業・金融業と地方経済 」in青森

 青森では、中小企業の経営層のみなさまにお話をさせて頂きました。講演の機会を頂くと、男性が圧倒的に多いのですが…今回は女性経営者の方々の多さに驚きました。青森は女性社長比率が最も高い県(!)とのことです。青森経済を盛り上げるためのヒントをとのリクエストを頂いたので、観光業だけでなく、金融業の影響を中心にお話させて頂きました。

なぜ、金融の話も力を入れたかというと、以下の理由があります。講演前に担当者の方に内容を聞かれお話をした際に、「やっぱり観光か~」との声が気になったからです。言葉の背景には、観光による経済波及効果(雇用・開業率の上昇…)を疑問視する気持ちがあるのでは?と思ったからです。

 

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(写真は青森駅から出ているシャトルバス「ねぶたん号」!これで縄文時代の遺跡「三内丸山遺跡」へ!)

 

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(写真は縄文時代の遺跡「三内丸山遺跡」の広場!自然が沢山あって癒されました!)

 

*観光業が盛り上がっても気持ちは上向かない!?

アベノミクスが始まった2013年から2015年6月時点の日銀短観(企業の業況アンケート調査)を見ると、当初は地方都市ほど改善が顕著に見られていました。背景には、非製造業の多い地方ほど、円安による訪日外国人のインパクトが大きいことがあります。しかし、その改善テンポは徐々に停滞しています。実際、全国の各種データを見ると、観光業が増えても、その持続性に自信が持ちきれず雇用、新規貸出、新規投資…が顕著に増えた様子は見られないようです。なぜ、そうなるのでしょうか?

考えられる理由には、人口減少による低迷が挙げられます。生産地と需要地が一致する観光業というサービス業には人口減少のインパクトは非常に大きいです 

 

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(写真は青森駅近くの新鮮市場です。翌日、お休みをとれたので観光もさせて頂きました!)

 

*じゃあ、どないしたらええの?

人口が減る要因は二つあります。一つは高齢化による自然減。もう一つは若者の流出などによる社会減。観光業で盛り上がっても、後者の減少に歯止めがかからないのが現状のようです。では、なぜ若者は都心にでるのか? それは私自身もそうですが、職業選択に幅があるだけでなく、賃金水準が高いことがあります。実際、転出転入割合と、収入には正の相関がみられます。(因果関係があるとはここでは断定していません。t値の水準をみても、相関関係は統計的に有意な結果となっています。)

 

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(縦軸は転入超過人口の総人口比率:単位%(マイナスは転出)、横軸は平均月収:単位千円)

 

 

*技術革新のための投資はどうしたら増えるのか?

賃金水準の低さが、人口の社会減に影響しているようです。なぜ、賃金が低いのか?それは前回のブログで書いた、労働生産性が改善せず、賃金上昇が進まないことあります。何がネックといえば、技術革新が進まないことが最も大きいようです。

では、技術革新のための投資活性化はどうしたら進むのか?ということを、講演では提案してきたのですが…

地方金融機関の情報網による情報生産性が重要!!!

というお話をしてきました。地方企業のほとんどが株式市場で資金を調達できません。その時に力になるのが地方金融機関デッドファイナンス!!

コーポレートガバナンスの論文を読むと、日本経済における銀行の情報生産性(融資先がどういった企業と連携をとるとよいのか、投資先の情報を提供する…etc)の影響について議論されたのが多数あります。いま、株式市場の活性化が注目されていますが、地方経済にとってはデットガバナンスという負債調達コスト(金利が低いというだけでなく、調達に自信を持つための他企業、他業種との連携等も含めて)をどう下げるのかが焦点と思います。

 

この辺りは、次回以降に更に詳しく。

今日も読んでいただきありがとうございます!

また、青森県のみなさま、パワーと気づきをありがとうございます!

 

崔真淑/さいますみ

国内3000kmの移動で見えてきた地方経済のイマ!新潟県&円安編

みなさまこんにちは!

Good News and Companiesの、マクロエコノミスト崔真淑/さいますみです!

この1ヶ月、大阪、新潟、青森と、講演の仕事で出張の機会を多数頂きました。移動距離をGooglemapで見ると約3000km(!)もありました。素敵な人に恵まれて非常に充実した時間を過ごせました。貴重な機会に感謝です!今回は、新潟出張で発見したことや、感じたことをまとめていきます。

 

*「円安と地方経済」 in 新潟

 新潟には某上場製粉会社の方と、その関係会社の方々に日本経済のイマと、統計情報から見える地方経済の現状についてお話をしました。製粉業界の方が集まっているということもあり、円安による日本経済・企業への影響の話を軸に、今後の地方経済の解決策の一例をお話してきました。

円安による輸出効果は本当に出ているのか?また、円安による企業業績への影響が、10年前と今では変化しつつあることも。輸出だけでなく、直接投資による配当という形で企業業績に影響が出ていることを中心にお話しました。

 

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(写真は新潟の皆様と!私が抱えている日本酒は、こちらの企業様が作っている非売品のお酒。お土産に頂いたのですが、めっちゃおいしいです!!)

 

*やっぱり円安はつらいよ~!

しかし、内需企業の王道でもある製粉業界様にとって、「円安はツライよ~」の声も沢山いただきました。価格転嫁できる企業規模の大きい会社はまだしも、町のパン屋さんや生産地と需要地が一致する業態にとっては、地域の賃金上昇がそれほどみられず、価格転嫁できる状況にないようです。非常に厳しい状況が続いています。この原因は、地方と都市圏の賃金水準格差が広がったままであり、賃金水準を規定しうる労働生産性の改善が起きてないことが、各種データから挙げられます。労働生産性は、①資本・設備の質、②労働の質、③技術進歩(TFP)の3つで決まります。成熟した日本では、①の質は非常に高く、今起きている設備投資需要も更新需要がほとんどのようです。②に関しては、高齢化していく中で数は減っても質を高める可能性は十分にあります。となると③が気になりますが…

 

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(出所:都道府県別産業生産性(R-JIP)データベースの構築と地域間生産性格差の分析」(RIETIディスカッション・ペーパー 13-J-037) データは2008年時点)

 

 

上記のグラフは①②③を県別に並べてみたものです。見て頂くとわかるように、大都市圏に比べて技術革新(TFP)の停滞が顕著になっているのです。では技術革新のためには、どうしたらよいのでしょうか?それについては次回以降に!

会場に来てくださったみなさまは、製粉業界と新潟経済をどう盛り上げるかに注力されており、私も沢山のパワーを頂きました。

日本経済盛り上げていくぞー!

今日も読んでくださりありがとうございます!

 

さいますみ/崔真淑

 

 

関西働き女子とマクロな視点で、お金について考えてみた!@日経ウーマノミクスin 大阪

みなさまこんにちは!

Good News and  Companies代表でマクロエコノミスト崔真淑(さいますみ)です!

TV番組「崔真淑のお金に好かれる働き女子学 番外編」と題して、本経済新聞大阪本社にて、相方の改野キャスターとトークイベントを行いました!日経ウーマノミクスプロジェクトのコラボイベントだったので、同世代の働き女子の生の声も聞けて、非常に貴重な機会となりました。そして、日本公認会計士協会近畿会さまが協賛してくださっており、公認会計士として最前線で働く方々とも交流できたことに感謝しております。来てくださった皆様ありがとございます!

*番組はCS日経CNBCで毎週金曜18時45分~50分で放送中!ネットでも初月無料で見れます*

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まずは、番組内でも扱ってきた、お金に好かれる女性の特徴をお話を。その後に、実践的な投資のお話も。投資というと身構えがちですが、働き女子だからのネタを盛り込みました。ESG投資と、ノルウェーの女性取締役義務化時の資本市場の変化等をお話しました。ノルウェーの事象については、先日UPしたこちらのブログをご参照に。  ノルウェー事象からの教訓は、あまりに急すぎる女性活用義務化は、弊害も大きいということです。2002年に義務化が発表されてから、上場企業そのものが減ってしまったこと、そして女性取締役が増えても経営参画出来ているとは言えない現状もあること。それが、良くも悪くも資本市場に鏡のように現れてしまったのです。 そんな教訓から、女性取締役がいるかいないかは、キャリア形成を考えるだけでなく、有効な投資戦略になるかもしれませんよね。

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(写真はトークイベントの様子です!実は緊張していた私でした)

 

その後は参加者の皆様との交流会でした!100人近い方々が来てくだり、沢山の働き女子と生トーク!非常に驚いたのは、私同様に社会人大学院に通学中の女性が多かったのです。学問を学ぶと、現場の意識が整理されるよね!でも、めっちゃ体にくるよね(笑)等々、いろんな話を。

あっという間の中で、もう少し盛り込んでもよかったと思うのは、実際に投資をするための一歩について。私の職業的に、あなたは株タイプ?債券タイプ?投信タイプ?…といった話は触れないようにしているのですが、ヒントを盛り込んでもよかったかなーとかとか。どう中立に盛り込んでいけばよいか今後の課題になりました!

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(交流会には、大阪で有名なGOKANさんのケーキが参加者の皆様に提供されて、私も改野Cも笑顔に。下は、イベント前の記念写真(笑))

 

個人的には、「TV見てると硬い人かと思ったけど、全然ちゃうんやね!」と言われたの嬉しかったです(笑)アベノミクスによる資本市場改革は、始まったばかり。この波にのってお金と上手に付き合う方法を、更に模索していきますので、どうぞよろしくおねがいします!

 

いや~!非常にアツイ大阪の夜になりました!みなさまありがとうございました!

引き続き精進してまいりますでの、どうぞよろしくおねがいします!

 

崔真淑/さいますみ

 

 

お金に最も好かれている人「ビリオネア」の意外すぎる姿とは!?マネできることは!?

みなさまこんばんは!

Good News and Companiesの崔真淑(さいますみ)です!

実は、4月から日経CNBCにて人生初の冠TV番組「崔真淑のお金に好かれる働き女子学」が始まりました!毎週金曜日18時45分~50分放送のミニ経済番組です(再放送もしてます!)。国策として働く女性へのニーズが高まっています。仕事とプライベート、どちらも充実させるためには、経済・お金と上手に付き合うスキルが必要です。女性に関する経済データを用いながら、そうしたコツを皆様と一緒に考えていきます。(もちろん働き男子にも見てほしい番組です!女子、男子と書いたのは親しみやすさを持ってほしいからです。女史、男史もありかも!?) 今回は、4月3日放送された、世界で最もお金に愛されている「ビリオネア」の特徴について、盛り込めなかったことを見ていきます!

f:id:saimasumi:20150515183433j:plain(制作:テイクワン、日経CNBC

Qそもそも「ビリオネア」は、どんな特徴があるの?

billionaire=$10億≒1000億円規模を保有している資産家を指します。彼らについて調査された「Wealth-XUBSビリオネア調査2014」を見てみると、意外な姿が見えてきます。世界のビリオネアは2014年に過去最高の2325人となりました。彼等の分布を見ると世代は55~74歳に集中しています。この辺りは、なんとなくうなずけるのでしょう。しかし、なんと彼等の35%(!)は大学を出ていません。更に驚くことに、彼らの60%(!)が一代で築いているのです!!

(*データを見るとビリオネアの95%以上が男性となっています。しかし、妻はオーナーになっていないだけで、表面的に男女どちらが主となって資産を形成したかがわかりません。それを考慮して統計的に大多数を占める男性データを参照しています。)

 

Q彼らはどうやって一代で築いたの?

一代で1000億円以上の資産を保有するとはすごいですよね…いったい、彼らはどのように資産を作り上げたのでしょうか?仮説ではありますが、ヒントは彼らの歳にあるように思います。彼らが生まれたのは第二次世界大戦後の世界。そう、欧米、アジア各国は戦争の影響で滅茶苦茶。築き上げた資産も崩壊してしまった富裕層は多いでしょう。つまり、マクロ経済的に、戦後は資産家とそうでない層の格差が一時的に縮小した時期と言えそうです。これは、フランスの有名経済学者ピケティのデータからもうかがえます。r(資産から得られる収益率)とg(経済成長と連動する所得の収益率)の差が縮小した時期は、まさに戦後でした。こうした経済環境が、ビリオネアに55-74歳が多い理由かもしれません。

 

Qでも、なにか真似できることはないの?

時代背景も影響していたと言われては、身も蓋もありません。でも、それでも何か私たちが真似できることはないのでしょうか?ヒントを探るために、彼らが本業を置く地域についてみてみました。所在地TOP10の国をみてみると、OECDが提唱している、あるキーワードが浮上してきました。それは「レジリエンス」が強い地域だったのです。安倍総理の演説にも出てきたキーワードで、回復力を意味します。

金融経済と実体経済がリンクしあうことで現状維持が難しいのが、今の経済の特徴です。想定外のことがおきても、すぐに立て直せるリスクヘッジ能力と、タフネスさが人単位でも国単位でも必要と、OECDでは提唱されています。あくまで仮説ではありますが、たしかに「レジリエンス」なくして資産は築けるきはしませんよね。

どうしたら、レジリエンスが備わるかのヒントはこちらの放送第二回をどうぞ!初月無料なので、ぜひよろしくおねがいします。宣伝になり恐縮ですが、よろしくおねがいします☆

 

Qで、ビリオネア自身は資産形成には何が必要と言ってるの?

調査をみると「資産形成には起業家精神が重要」と…そりゃそうですよね(汗)

 

今日も読んでいただきありがとうございます!

どうぞ引き続きよろしくおねがいします!

 

崔真淑/さいますみ